お医者さんから、腱鞘炎の対策に、サポーターやストレッチなどを勧められて、
やってみたけれど、なかなか痛みが治まらない。
「これって、本当に効果あるのかなぁ?」
痛くて辛いけど、普段の生活の中では、どうしても手を使わなくてはいけない。
「このまま。サポーターやテーピングやストレッチを続けていいのかなぁ?」
その様に疑問を感じている方に、ぜひ見ていただきたく、このページを作成しました。
私の所には、多くの腱鞘炎の患者さんがこらえますが、上記の様な疑問や不安を抱えて
来られる方が多く、その方々にお伝えしている内容の一部ではありますが、お伝えいたします。
サポーターやテーピングそしてストレッチについて、どのような方に適しているかを
解説いたします。
対処療法ではなく、根本的な改善のために腱鞘炎改善のお役に立てていただければと思います。
腱鞘炎にサポーターはしたほうがいいですか?
httpswww.battlewin.comitemより出典
腱鞘炎を患ってる方から、このような質問をされる場合があります。
お医者さんから勧められたから、とか、とにかく痛みが気になるからなど、
サポーターすることになった経緯はさまざまです。
しかしながら、サポーターが腱鞘炎にとってどのような効果的があるかについては、
わからないことが多いようです。
ここではサポーターの効果を最大限に使うためのお話をします。
◆サポーターの特徴
腱鞘炎だからと言って、私たちの日常生活の中で、手を使わないことはなかなか難しいものです。
手首や指のサポーターは、痛みがある部分を固定することで、
無駄に動かしてさらに悪化させてしまうのを防ぐことが期待でき以下の様な役割があります。
① 圧迫(圧迫することで、関節が堅くなるのを軽減する)
②固定(パッドや支柱、ストラップなどで固定する)
腱鞘炎のサポーターは、プラスチックのプレートが入ることで動き指の動きを制限します。
③保護(外部からの衝撃から保護する)
④痛みへの恐怖感を軽減できる
◆サポーターの種類
・親指用
親指と手首全体を固定し、動きを制限できるサポーターです。
httpswowma.jpitem419381591より出典
・四指用
1本または2本の指に装着し、指関節を固定あるいは抑制するサポーターです。
◆サポーターのメリット
少しでも動かしたり、無意識に指をぶつけるたびに激痛が走るという方には、
患部を保護することで、思わぬ痛みの不安を取り除くことと、
関節を固定することで、無意識に指を動かすことを防ぐことができるので、
サポーターは有効といえます。
◆サポーターのデメリット
長時間使用すると圧迫によって血流がなります。
腱鞘炎の症状は、血流の促進で患部の治癒が進むので、それを妨げてしまう
ことが考えられます。
また、サポーターにより痛みを感じずに動かし過ぎてしまうことで、
サポーターを外した後に痛みが増してしまう方を何人も見てきています。
◆どのような方にサポーターはお勧めか
手や指を少しでも動かすと激痛を感じる方には有効かもしれません。
痛みを感じることが継続的に続いてしまうことは、精神的にも身体的にもストレスが
加わります。
その助けとしてサポーターを使うことは効果があると思います。
ただし、デメリットでお話ししたように、サポーターに頼りすぎるのは問題があり、
サポーターはあくまで対処療法、補助用具であることを理解したうえで使うことが、
腱鞘炎を根本的に治していくには必要です。
また、前述しましたサポーターによる血流の阻害は、
症状の回復を遅らせてしまいますので、どうしてもの場合のみの使用に止め、
くれぐれも長時間の使用はお控えください。
◆テーピングの特徴
テーピングは、傷害を受けやすい部位を補強、その動きを制限することで
ケガや障害を予防し、再発を防ぐことが目的とされています。
また、ギプスのように関節をガチガチに固めるのではなく、
状況応じて動く範囲を調整できるのもテーピングの特性と言えるでしょう。
テーピングには、体の部位によって使用するテーピングの幅が変わりますが、
腱鞘炎の場合は、25㎜が使いやすいと思います。
テーピングの役割は、以下のとおりです。
① 関節の動きを固める
② 可動範囲が制限できる
③ 痛みへの恐怖感を軽減できる
テーピングには、「伸びないテープ」か「伸びるテープ」があり、
主に「伸びないテープ」は強い固定や圧迫を目的とし、「伸びるテープ」は
可動制限や固定・圧迫を目的とし、腱鞘炎の状態で使い分けると良いでしょう。
◆テーピングのメリット
動作痛がある場合は、固定あるいは稼働制限できるので安心考えられる。
テーピングを巻くことで、より指に注意がいくようになる。
指の可動範囲を微調整できる
◆テーピングのデメリット
巻き方が難しい場合があり、テーピングの特性を活かしきれない場合がある
毎回巻くのが面倒である
皮膚が弱い方はかぶれやすい
きつく巻いてしまう傾向があり血流を阻害してしまう
サポーターと同様、痛みを感じずに動かし過ぎてしまうことで、
サポーターを外した後に痛みが増してしまう方を何人も見てきています。
◆どのような方にテーピングはおすすめか
指のある可動範囲を超えると、痛みが現れる方には、
動きの制限をテーピングで調整できるので、不安を軽減して指を動かすことが
せきるので、巻き方が分かる方には有効です。
しかし、サポーターと同様、あくまで対処療法であることを理解したうえで
上手に使用することが、腱鞘炎を根本的に治していくには必要です。
また、前述しましたテーピングは、ついきつく巻く傾向にあります。
血流の阻害は、症状の回復を遅らせてしまいますので、
どうしてもの場合のみの使用に止めて、くれぐれも長時間使用するのは
お控えください。
◆ストレッチの特徴
ストレッチングとは筋を伸ばす柔軟体操のことで、
ストレッチとは「伸ばす」という意味です。意図的に筋や関節を伸ばし、
筋肉の柔軟性を高め怪我の予防やリハビリ・疲労回復のための運動です。
ストレッチの役割の役割は以下の通りです。
① 疲労回復・緊張を和らげ痛みを防止に
② 可動範囲を広げ、柔軟性を高める
③ 身体パフォーマンスの向上・疲れにくい身体・ケガの予防
ストレッチには、静的ストレッチ(反動や動きを伴わず、持続的に関節や筋を伸ばす)
と、動的ストレッチ(コントロールした動きの中で筋を徐々に伸ばしていく方法や
脱力状態を保ち、反動の力によって大きく引き延ばす)腱鞘炎の予防に関しては、
静的ストレッチが有効である。
◆ストレッチのメリット
静的ストレッチは、自分で動きをコントロールすることが可能なので、
筋肉が伸びる実感を得ることができる。
ゆっくりした動きと呼吸で、リラックス効果がある。
◆ストレッチのデメリット
やり方や角度によって、筋肉を伸ばす感覚が得られない場合がある。
静的ストレッチは、筋肉を伸ばしている状態で静止するため、
ある一定の時間が必要になる。
自分のコントロール下で筋肉を伸ばせるのだが、ついつい過度に筋肉を
伸ばす傾向にある。
◆ストレッチは、どのような方にお勧めか
httpsmynavi-agent.jpdainishinsotsucanvas2017075-7.htmlより出典
ストレッチは、腱鞘炎が改善し、再発防止や傷害予防として行う方にお勧めです。
腱鞘炎で痛みを感じている場合に、ストレッチで返って筋肉の緊張を強くし、
逆効果になりかねない場合があるからです。
ストレッチが有効である場合は、やってみて、痛みを感じるようなら、
体がストレッチを求めていないという事であり、今は止めた方がよいです。
痛みのない範囲で出来るのであれば、やった後、症状が楽になるようであれば、
ストレッチは、有効であるという事です。
◆腱鞘炎を改善するために大切な2つのこと
こちらには、サポーター、テーピングやストレッチなどいろんなことをやられても
改善されない方が来られます。
効果がないという事は、その一つには、それらの対処法が、
その方の今の状態に合わないためからだとうことが推測できます。
腱鞘炎改善のためにすべきことが、2つだけ
① 痛いことはしない
② 血流を良くして回復を促す
この2つです。
サポーターやテーピングは、することで無理ができてしまうことで、
指への負担が増してしまうことがあります。また、腱鞘炎で痛みに敏感になっている体に、
痛気持ちいいストレッチは、体に緊張を作り筋肉をかえって硬くし、血流を悪くすることが、
腱鞘炎での損傷個所へ十分な栄養が届かず回復を遅らせる状態を作ってしまうことになります。
そこで、腱鞘炎の症状を早期に治すために、お勧めするケアを、ご紹介いたします。
ぜひ、やってみてください!!
からだ は たから だから
ボデイケアたなか
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