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腱鞘炎を克服して育児を楽しんでいるⅯさん

Mさんは、出産後すぐに手首が痛くなってしまった患者さんです。

 

痛みに耐えながら、怖い顔をして、赤ちゃんのオムツを替えたり、

抱っこしている自分がとても嫌だったそうです。

 

ご夫婦待望の赤ちゃんを授かることができ、

これから育児が始まると楽しみにしていたのに、

今ある現実がなかなか受け入れられず、

日を追うごとに気持ちがどんどん落ちていってしまったそうです。

 

病院では、検査の結果“腱鞘炎”と診断されました。

 

腱鞘炎は、手首にある腱の周囲を覆う「腱鞘」という部位が

炎症を起こした状態をいい、出産後の患者さんに多いのは、

 

手首や親指に強い痛みを感じる(ドケルバン病)方が多い傾向にあります。

httpswww.saiseikai.or.jpより出典

お医者さんからは、薬やシップをもらいましたが、

症状は治まるどころか育児の忙しさと比例するかのように日に日に

痛みは増していき、手首を動かすと「ビキーン!」と激痛が走るように

なってしまったそうです。

 

 

不安でいっぱいの中、何とかしたい一心でインターネットを探していたところ

偶然こちらを知ったそうです。

 

始めてきたときⅯさんから、

「抱っこなど手の使い過ぎが原因でしょうか?」と聞かれました。

 

一般的に出産後の腱鞘炎の原因として、

手首の使い過ぎやホルモンの不安定が挙げられます。

 

育児では、おむつ交換や授乳など手で赤ちゃんの体を支える動作が

繰り返さますし、初産の場合は慣れない動作がより、

なおさら体に負担をかけてしまいます。

 

また、出産後、お母さんの体の中では変化が起きていきます。

妊娠中は、妊娠の維持に必要なエストロゲンというホルモンが増えます。

エストロゲンには、腱や腱鞘を柔らかく弾力を保つはたらきもあるそうですが、

 

産後は、母乳の分泌を促すプロラクチンというホルモンが優位に分泌され、

逆にエストロゲンが減少する傾向にあり、

腱や腱鞘に弾力性が低下して腱鞘炎になりやすいといわれています。

 

 

Ⅿさんも、病院へ行ってそのような説明を受けましたが、

だからといって、すべての方が手産後、腱鞘炎になるわけではありません。

 

では、どうしてⅯさんは腱鞘炎になってしまったのでしょうか?

 

 

手産後、腱鞘炎になるお母さんの多くの方には、

手首や指の動きに関わる筋肉が硬い方が多いという共通点があります。

 

手首や指の動きには肩や肩甲骨周辺の筋肉も大いに関係があり、

Ⅿさんの場合もそうでした。

 

Ⅿさんは、お話や今までの経緯をお聞きしていくと、

とてもまじめで、責任感が強い性分であることが伺えます。

 

1日の計画を立て、それをしっかりやり切る。

お風呂に入っている時もお布団に入っている時も、

今後の予定が気になってしまうそうです。

 

Ⅿさんご自身も、今まで無意識に肩に力が入って、

呼吸が浅くなってることに気づかれました。

 

 

同じように出産を経験したのに腱鞘炎になる方とならない方の違いとして

常に体を緊張さる習慣が潜在的に筋肉を硬くさせて、

出産という体の大きな変化をきっかけに、

痛みが現れるケースがあるように思われます。

 

また、Ⅿさんの場合は、痛みがなかなか治まらず、

思う様に子育てできないストレスも筋肉を硬くしてしまうような

悪循環になっていたようです。

 

でも、Ⅿさんは施術を受けるのと同時に、

生活改善のアドバイスを実行されたことで回復が一気に早まりました。

 

手首や親指に負担をかけないために、

できるだけ肘や腕を含め体全体で動かすように心がけてもらいます。

そのために、動作をゆっくりすることがポイントになります。

 

Ⅿさんは、赤ちゃんが泣くと、「すぐに何とかしなきゃ!」とおっしゃるので、

まずは「はい」と、一息入れてから動くことをお勧めしました。

 

そうすると、少しゆとりができ、ゆっくりした動作が、

手首や指先の一部に負担をかけず、体全体での動きになり、

結果として、赤ちゃんにやさしく触れることができます。

 

 

その後5回目に来られたⅯさんは、

「普段の生活ではほとんど痛みが無くなりました。」

「手産後、やっと子育てを楽しむことができました。」

「今までは抱っこすることが痛みで怖かったのですが、

今では楽しくて仕方がありません。」と、

 

涙を浮かべて嬉しそうにおっしゃりました。

Ⅿさんからの声

 

 

 

子育てという家族にとって大切な時期に体に不調を抱えていることは、

とても辛いことです。

でも、まじめな性格をご自身のお身体に向けたⅯさんだからこそ、

どんどん回復に向かったのだと思います。

 

 

 

Mさん、これからも子育て楽しんで、これからも素敵なお母さんでいてくださいネ。

 

 

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